何かの拍子に今までのことを振り返る。
楽しかったことや嬉しかったことが山ほどあった。その合間合間に、もう立ち直れないかもしれないと思うほど苦しいこともちゃんとあった。

辛い出来事を忘れて飄々と生きているかというとそうではなく、心が鉛のように重くなる感覚は簡単に蘇るし、純粋だった自分が遠く感じる。傷跡は確実に残ってしまっているのだ。これは私に限った話ではなくて、きっと誰も彼もそんな感じなんだと思う。

この先、生きる限り他人と繋がり、繋がれば大なり小なり傷つく。恋愛も友情も社会も傷を作る格好の場なのだから、傷跡は治るはどころか増えていくばかり。
そう考えるとなんだかやるせない。
どう足掻いても増えるんだったら、「あればあるほどハッピー」って思いたい。「これがあったから今日の自分があったんだ」と定期的に心底思えたらきっと最強になれる。

--- そんなことを考え曲を書きはじめた。



良いことも悪く思えることも全て、これからのあなたを輝かせる。
今今、自分のことを完璧とは到底思えなくても、曲を聴いているうちに、口ずさんでいるうちに、昨日よりはましだなとか、明日はもっと良い自分になれるな、とか少しでも思えるようになったなら本望だ。誰かに認めてもらうのを待ってたら日が暮れてしまうから、自分で思えるようになることがミソだ。いつだって自分を一番活かせるのは自分なんだ。